かつては家づくりも「地産地消」が当たり前でした。それによって、風土にかなった「住まいの文化」も 育まれていたのです。山に木を植える人、製材する人、職人さん、住まう人の関係を大切にした顔の見える 家づくりは、住まい手はもちろん、地域や山を元気にします。それはなぜ? 近くの山の木を使うことや、地域でつながり合うことの意味やよさを考え、実践するために杜の家づくりネットワークなる組織を同胞と共に立ち上げました。
杜の家づくりネットワークは、林業家、製材業、大工や左官などの職人、工務店、設計士など、木の家づくりにかかわる職能者と木の家に愛着をもつ有志のつながりです。 1999年の旗揚げ以来、宮城の風土によく似合う自然素材の家、地域の森から生まれた家、木の文化を受け継いでいける家・・・、そんな家づくりをめざして、考え、学び、実践しています。森林と製材所の見学会、木を学ぶ木考塾、住宅の構造や完成見学会、幅広い啓蒙活動としてのフォレストフォーラム等を実施しています。
また、地域活性化につなげるため、これからの世代(若年層)の建築への提案をしています。2年前の建築基準法の改正に伴い有害物質への関心が高まる中、何が安全で何が危険なのかを ~これからの世代となる若年層~へ正しく伝え自ら何らかの形で建築に参加する場を与え興味をもたせ、なおかつ楽しさを味わってもらうことが将来につながると考えています。
≫詳しくはこちらの「杜の家づくりネットワーク」ホームページをご参照下さい
スギは、日本固有の樹木で育ちも早く、千年以上の植林の歴史があるといわれています。
このスギが育つ、林は1ヘクタール当たり約3000本の苗木を植え成長に合わせて育ちの悪い木や間隔を空けるための伐採を繰り返し40年、50年あるいは80年と育てた太い材を建築材にします。
私が代表を務めます「杜の家づくりネットワーク」では年に2回森林・製作所の見学会を行なっています。この見学会には毎回、多くの参加をいただき、好評をいただいています。
参加者の中には近々、家を建てられる方から、「この木がわが家になるのかな」等の声をいただいたりナビゲーターの話に驚きの声が上がり好評をいただいています。
具体的には林業家、製材業、大工、左官、工務店、設計士など木の家づくりにかかわる仲間の集まり。地元の山の木への理解を深めてもらおうと、年に二回行っているハイキング気分でご参加できる一般向けの見学会になります。
尚、視聴にはWindows Media Playerが必要となります。
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湿潤な気候を好むスギは日本固有の樹木で育ちも早く、千年以上の植林の歴史があります。三陸沿岸は山林が多く、裏山のスギで家を建てるのが普通だったのです。スギ林は1ヘクタール当たり約3000本の苗木を植え、成長に合わせて育ちの悪い木や間隔を空けるための伐採を繰り返し、40年、50年あるいは80年と育てた太い材を建築材にします。間伐材も養殖漁業のいかだ、稲干しのくい、建築現場の足場にと利用されて無駄にならなかったのですが、新建材などが流通し始めた頃からシックハウスなどの住まいに関する病気が増えてきました。この見学会で人の手が入らず「泣いている山」と人の手が入り自然の調和が取れた山や自然の状況を知っていただければと思います。